最新の免疫治療 iNKTがん治療

オプジーボの登場以来、再び注目を集め始めた免疫治療。

一般的に免疫療法と言われるNK療法や活性リンパ球療法、樹状細胞療法などはワクチンで免疫を活性化させたり、リンパ球などを培養して体内に戻すなどの方法がとられていました。しかしながら思ったように効果が実現できませんでした。

そこに登場したのが免疫チェックポイント阻害薬と言われる、オプジーボやヤーボイ、キートルーダなどです。これらは従来の免疫療法とは全く異なる作用機序でがんを攻撃しようとします。   (作用機序に関しては少々古い記事ですが以下をご参照ください http://www.hlm-labo.com/?p=80 )

今回ご紹介する免疫療法は従来の免疫療法や免疫チェックポイント阻害薬と異なる作用機序のiNKTがん治療です。これは特定の免疫細胞を活性化したり、培養して増加させたものを体内に戻すものではなく、人体が持つがんに対する免疫系全体を活性化するものです。免疫系全体を活性化できるので、NK細胞が担当している自然免疫も、キラーT細胞が担当している獲得免疫も同時に活性化できます。免疫全体を活性化できるので、従来型の免疫療法では対応できなかった変異したがんも攻撃できると言われています。

更に重要な事は、この治療は長期に渡る免疫記憶を獲得することが出来るという事です。実は従来の免疫治療では短期間の治療効果しか期待できないと言われています。そのために頻回で長期の治療が必要となりました。ところが、iNKTがん治療は長期免疫記憶が出来る事により、治療期間を短く回数も少なく出来るのです。

この治療は現在は「国立研究開発法人 理化学研究所」にいらっしゃる「谷口 克先生」が開発した最先端免役治療であり、千葉大学などで先進医療Bとしてごく限られた範囲内で行われてきました。

しかしながら大変喜ばしいことにiNKTがん治療を下記クリニックで提供できることとなり実施しております。しかも嬉しいことに先進医療で行われている治療に更に理化学研究所が持っている特許をプラスした治療となっていますので、更なる治療効果が期待できそうです。

自費診療とはなりますが、ご興味がある方は右側(スマホの方は下)にあるお問い合わせフォームからお問い合わせいただければ出来る限りご回答いたします。

今後、更にエビデンスや作用機序などをお伝えしていきたいと思います。

この治療を受けられるTPCクリニック

iNKTがん治療の作用機序

 

 

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ダヴィンチによる腎部分切除術が保険適用に

ダヴィンチサージカルシステムを用いたロボット支援による腹腔鏡下腎部分切除術が今年(2016年)4月より保険適用となりました。ロボット支援手術に対する保険適用は2012年の前立腺全摘除術に次ぎ2例目となります。

ダヴィンチサージカルシステムなどを用いたロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術は今までは「先進医療B]として実施されていましたが、根治性(がんの断端陽性率)と腎機能温存(阻血時間25分以内)の達成率に関して、従来の腹腔鏡下手術と比較して優位に良好な結果を得ることができたために保険適用として承認されました。

また、本手術は腫瘍抑制の点でも開腹手術や従来の腹腔鏡下手術と比べて遜色がないとされます。更に従来の腹腔鏡下手術に比べてもより低侵襲ですし、操作性も非常に高いので手術が大変にやり易くなり、結果として手術の精度が高くなるので合併症のリスクも低減されます。それ故に患者さんの予後の改善やQOL(生活の質)の向上も期待できると見られています。

胃がんのロボット内視鏡手術

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内視鏡下甲状腺がん切除術

甲状腺がんの種類は、乳頭がん、濾胞がん、髄様がん、未分化がん、悪性リンパ腫の5種類があります。このうち乳頭がんがもっとも多く、患者の90%を占めています。また患者の男女比は5:1で圧倒的に女性に多い病気です。

標準治療では、悪性リンパ腫と未分化がんは薬物療法が第一選択となり、そのほかは手術が第一選択となります。

手術では、甲状腺は頸部にあるために首の前の部分を大きく切開します。また、周囲のリンパ節も出来るだけ切除する必要があります。その為に、手術時には甲状腺の前や横にある筋肉群を切断する必要があり、手術後に筋肉を縫合します。しかし、縫合しても神経が切断されているために、筋肉が委縮し、手術跡がへこむことがあります。また、ひどい肩こりになることもあります。

これらを回避するために考え出されたのが、内視鏡下甲状腺がん切除術です。この手術では首の下の方一か所を切開して、そこから内視鏡、鉗子、超音波メスを挿入して手術します。筋肉を傷つけないように、首の皮膚のすぐ下を剥離するように行われます。

この技術は健康保険適応ではないので自費となりますが、先進医療適応です。2016年2月現在では、筑波大学付属病院をはじめとして5施設で行った場合のみ先進医療適応となります。

また適応となる甲状腺がんは、未分化がん以外の甲状腺皮膜浸潤を伴わず、画像上明らかなりンパ節腫大を伴わない甲状腺がんです。

甲状腺の乳頭がんは、他のがんに比較して進行が遅いために、手術をするか、経過観察するのか、医師の間でも意見が分かれるところです。しかし、がんを抱えたままの生活にストレスを感じるのも無視できません。内視鏡下甲状腺がん切除術は、筋肉はもちろん、がんのない片側や副甲状腺も残すことが可能になるので、術後のホルモンの補充が不要になるなど機能の温存も可能なので、一考に値するのではないでしょうか。

また同じように自費となりますが、甲状腺がんは遺伝子治療の効果が高いと言われています。手術をしたく無かったり、がんが進行してしまった場合には遺伝子治療も一考に値するのではないでしょうか。

甲状腺がんの治療-アイソトープ療法

細胞ががん化するメカニズムと遺伝子治療

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胃がんのロボット内視鏡手術

胃がんの手術方式は大きく分けると、おなかを切り開く開腹手術と、おなかに小さな穴をあけて器具を挿入して行う腹腔鏡手術があります。腹腔鏡手術には傷口が小さいので術後の痛みが少なく回復が早いと言うメリットがあります。

ですので、胃がんの手術における腹腔鏡手術の割合は年々上昇しています。ただ、通常の腹腔鏡手術には、細かい作業がしにくいとか、画像が2次元なので奥行きが分りにくいなどの欠点があります。そのような欠点を減らすように進化したものが、最新の手術支援ロボット「ダヴィンチ」を使った「ロボット内視鏡手術」です。

ダヴィンチ手術は前立腺がんの手術では公的医療保険の対象として承認されており、現在日本全国で200台以上のダヴィンチが稼働しています。しかし胃がんに関しては昨年に先進医療として承認されたばかりで、実施している医療機関も限られています。

最新のダヴィンチSiはアームの可動域が大きく、狭い場所でも人間の手よりも器用に動かせます。更に高性能の手ブレ防止機能が付いており、手術の精度が上がることになります。また、モニターで見られる画像が3Dである事も大きな利点です。奥行きが感覚的につかめるようになり、更に映像を10倍にまで拡大できるので、手術がやり易くなっなります。結果、手術の精度が上がり、合併症のリスクが軽減され、予後にも良い影響を与えます。

非常に素晴らしいダヴィンチ手術ですが、注意しなければならない点がいくつかあります。

まず、ダヴィンチは手術ができない患者さんを手術できるようにすることが出来るわけではありませんし、切除範囲を小さくすることが出来るわけでもないと言うことが重要な点です。

更に、ダビンチによる胃の手術を先進医療で実施することが出来るのは全国では5か所の医療施設だけです。先進医療で受ける場合は

  1. がんのステージが1または2まで
  2. 85歳以下の年齢
  3. 糖尿病がある場合、血糖コントロールが適切に行われている

等の条件を満たす必要があります。

また費用に関しては、総費用199万250円で、先進医療に係る費用は130万9,400円ですが、このうちの50万円はダヴィンチのメーカーが無償提供してくれるので、患者負担は80万9,400円となり、残りの68万850円は保険診療扱いとなります(どちらの費用も第22回先進医療会議資料より)。

胃がんの新たな分子標的薬 サイラムザ

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神奈川県立がんセンターが重粒子線治療を開始

12月1日付の日経新聞によりますと、神奈川県立がんセンターがかねてより建設をしていた、重粒子線の専用施設(アイロックと言うそうです)を12月中旬から稼働するそうです。

通常の放射線治療に使用されるX線は、体表部が一番線量が高く奥に進むほど線量が低くなるという性質がありました。その為にがん細胞だけでなく正常細胞にもダメージを与えてしまうと言う欠点があります。その欠点を補うためにがん細胞の形に添って360度から線量の強度を調整しながらX線を照射する強度変調放射線治療(IMRT)などの技術が開発され、大変有効に活用されています。

一方で重粒子線治療も放射線治療の一種ですが、X線を使用せずに光速の70~80%の速度に加速した炭素イオンをがん細胞に照射するという治療です。ちなみに陽子線治療は炭素イオンではなく、軽い水素イオンを使いますが、どちらの治療も粒子線が持つブラッグピークと言う特性を活かして、がん細胞だけをピンポイントで狙うことができると言われています。また、炭素線はパワーも高いためにがん細胞の殺傷能力もX線治療に比べて高いと言われています。もちろん放射線治療の一種ですので、手術痕なども残らず、低侵襲な治療です。

更に、アイロックでは高速三次元スキャニング照射法を用いた重粒子線治療を行います。この照射法は、細い重粒子線ビームで腫瘍を塗りつぶすように照射する新しい技術です。

この技術を用いることで、腫瘍の形状に合わせて腫瘍だけに高い線量を集中させることができます。また、腫瘍の周りにある正常組織の線量を今までの照射法よりさらに低く抑えることができると言われています。

期待が高まるアイロックですが、重粒子線治療共通のネックとして、費用の高さがあります。民間の生命保険などを上手に活用しての準備をされておいたらいかがでしょうか。

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乳がんの陽子線による研究治療

鹿児島県の指宿にある「メディポリス国際陽子線治療センター」では2011年の開業以来、先進医療として陽子線を使ったがんの治療を行っています。今までの治療実績は1,500人以上に上るそうです。

ご存知の方も多いと思いますが、重粒子線や陽子線治療にはブラッグピークと呼ばれる、ある深さで線量が大きくなると言う特徴があります。それを上手にコントロールすることにより、がん病巣を狙い撃ちして、正常細胞にはあまり影響を与えない放射線治療が可能になります。

この度、この治療法をメディポリス国際陽子線治療センターでは乳がんに対して研究治療を開始しました。特許を出願している乳房を固定する装置と独自のシステムを使用し実施します。今回実施している患者さんには26回照射を行う予定です。早期に見つかった小さな乳がんであれば、切らずに治療できると言いますので、来年度の一般患者受け入れが待たれるところですね。

(参照:KYT鹿児島読売テレビ)

乳がんの分子標的薬カドサイラについて

再発乳がんの遺伝子治療について

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